原点想起のプロメテウス(2012年)やコヴェナント(2017年)、VSプレデターシリーズを除いて、本作はエイリアンシリーズ5作目に当たります。
米国では2024年8月中旬ロードショーでしたが日本では2024年9月6日~となりました。作品によっては日本より米国の上映が早いことがありますが、この原因としては広大な米国の映画館数に比べ日本の映画館数は極めて少なく公開が追いつかないとのことです。
各作品のストーリー
第一作目 Alian (邦題 エイリアン 1979年)
エレン・リプリー(シガニー・ウィーバー)とクルー達が小惑星でエイリアンに遭遇しノストロモ号内でパニックとなる。
Alians(邦題 エイリアン2 1986年)
コロニーである惑星LV426へ調査の為、リプリーは海兵隊、ユタニ社のバーク(ポールライザー)、ビショップと共に惑星へ向かう。しかしエイリアンの巣窟であった為、撤退を余儀なくされる。クイーンエイリアンと対峙することとなる。ホラーSF映画でありながら陽気なハドソン(ビル・パクストン)が笑いをとるシーンは面白いです。尚、19歳で出産したリプリーの娘アマンダはマクラーレンという男性と結婚するもエイリアン2の2年前2177年、67歳で老衰死している設定。娘を失った体験から生存者ニュート(レベッカ)を実の娘のように擁護するシーンが散見される。
Alian3(邦題 エイリアン3 1992年)
リプリーはレベッカ(キャリー・ヘン)とドウェイン・ヒックス(マイケル・ビーン)、アンドロイドのビショップ(ランス・ヘンリクセン)と共にLV426から脱出したが、事故により宇宙船スコラ号は流刑惑星フィオリーナ161に不時着する。誰も気に止めないこの星の唯一の救いはディロン(チャールズ・S・ダットン)をリーダーとする信仰心だった。新たに登場したドッグエイリアンに対向する武器もないまま絶望的な状況下で、リプリーは囚人達と溶鉱炉の鉛で倒す作戦を決行する。
Alian Resurrection(邦題 エイリアン4 1997年)
宇宙船オーリガで200年前のリプリーの血液サンプルから人間とエイリアンのハイブリッドを軍が極秘で創造していた。そこへベティのスマグラー達がハイパースリープ中の民間人をイリーガルな取引として持ち込んで来る。バイオ兵器実験体であるエイリアンが逃げ出し船は混乱となり、ベティのクルー達と共にクローンであるリプリーは脱出を試みる。アクアエイリアン、ニューボーンエイリアンが登場する。また、良心をプログラミングされたアンドロイドであるコールをウィノナ・ライダーが演じている。
本作 Alian Romulus (邦題 エイリアン ロムルス 2024年)トレーラー(年齢制限 PG12)
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時系列で1作目と2作目の間にあたるストーリーです。
あらすじ
ウェイランド・ユタニ社が所有する日照時間ゼロ、人口2,781人の岩石惑星ジャクソンの入植者達は管理され危険な仕事に従事させられている。テラフォーミング(コロニー計画)によるものであったが、人々の不満は募り街のモラルは低下し治安に懸念がみられる。
レイン(ケイリー・スピーニー)は亡き父から託されたアンドロイド(合成人間)アンディ(デイビッド・ヨンソン)と共に日々を何とか凌ぎ過ごしていた。
そんな中、友人達からある計画を打ち明けられる。それは作業中に発見した浮遊する廃船から冬眠装置と脱出ポッドを入手し、ユタニ社管轄外で太陽のある新天地惑星ユヴァーガへ向かうというシナリオだった。船のセキュリティロックを解除するに当たりユタニ社製のアンディが必要だった為、アンディと家族同然のレインもタイラー、ケイ、ビヨン、ナヴァロと共に廃船ロムルスへ向かう。
しかし、待ち受けていたのは未知の生命体による恐怖だった。マザー9000や破損したアンドロイドを再起動し物語が進行して行く上で船で起こった驚くべき事実が明らかとなってゆく。
今回は民間の若者視点からのストーリーです。
物語の軸となるアンドロイドのアンディは成人の容姿であるにも関わらず、拙い言葉で話す5歳児くらいの精神を持つ大人しく従順で時に魅せる笑顔は人間的です。しかしユタニ社のアップロードを行った後、エイリアン検体を持ち帰る任務優先で人間の保護より合理性や冷淡さを備えたアンドロイドに変化してしまいレインは困惑してしまいます。この辺りは、現代のAIと人間における関係性の危惧を示しているのかもしれません。
また、お馴染みのフェイスハガー、チェストバスター、ゼノモーフ(エイリアン)が登場します。リプリーのアクションを彷彿させるシーンが数々観られました。また、自由なカメラワークである無重力シーンは見ものです。脱出時間が制限されているパターンやエイリアンを宇宙船外部へ放出させるシーンは歴代エイリアンシリーズの本質を貫いています。
エイリアンシリーズで興味深いのは近未来にでてきそうなオーバーテクノロジーなツールの数々です。エイリアン1作目から人間にほど近いミルクの血液を持つアンドロイドのアッシュや現代のAIをおもわせるマザー、冷凍冬眠であるハイパースリープが登場。2作目でM56スマートガンやM41Aパルスライフル、工業用パワーローダー、動体探知機、コロニーLV426の住民にそれぞれ発信機が取り付けられていること。この発信機(チップ)については十年前?くらいから私達の身体に取り付ける取り付けないなどと話題がありました。エイリアン2は30年以上前の作品ですが当時からそんな計画があったのでしょうか。パーソナルコンピューターやGPS、電子レンジ等は軍で使用していたツールを民間向けに転用したものだといわれているそうです(オンラインで調べています)。
エイリアン4に関してはエイリアンとリプリーのクローンが登場し、強酸の血液で配線をショートさせロックを解除し扉を開けるシーンがあります。演ずるクローンのリプリーは表情から読み取るに恐れや不安を感じず動物的な本能で生きている印象でした。もはや超越した新たな種族といったところでしょうか。
ロムルスではカメラのオートフォーカス機能のような、スペックはトリガーを半分引くとターゲットをオートロックオンするアシスト機能搭載、電子パルスを発射するF44AAパルスライフルが登場しています。
地球上で猿から人間へ変化したのが通説ですが、一説によると猿から人間への間の猿人類は、実は地球上で痕跡は発見されていないらしく、それをミッシングリンクというそうです。これは仮説ですが猿(?)と地球外生命体を組み合わせたDNA操作により人間が生まれたのかもしれないとういうことです。それを元に色々創造してみたら、歴史上の神話やおとぎ話等で度々比喩的な表現で描かれている神という存在は高度なテクノロジーをつかった地球外生命体であろうと考えられます。
エイリアンシリーズは20世紀スタジオ配給で、度々意味深な表現をしてます。ただこういった話題は都市伝説的なもので、実際に目撃したものではなく、はっきりとした根拠はなく「書籍やオンラインで得た情報」で「そういった事実があったら面白い」程度で、ありそでなさそな、なさそでありそな想像上の話...と、受けとっています。知的好奇心を満たすには程良く面白いといったところでしょうか。しかしながら、学ぶ度にワクワク浪漫はわいてきます。
本日もお読み頂き有難う御座いました。