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【映画】DUNE 砂の惑星 part2を観てきました(ネタバレ有り)

上映延期になって待ち侘びていたDUNE part2をやっと観ることができました。もちろんpart1を観てから続編を観ました。

紀元102世紀末、惑星アラキスで採掘されるメラジンと呼ばれるスパイスを巡る覇権争いのストーリーです。本作はリメイク版になります。

 

完璧な黄金比のカメラワークで魅せられている映像ですが、DUNEトレイラー動画はバイオレンスや無慈悲な描写、ワードが含まれているので今回は動画を記事に貼りせんでした。

 

以下、断片的な感想というか分析のような回答です。

 

地球上で起こっている(恐らく無くなる訳のない)争いのメタファーな印象。地球上にある鉱物…ゴールドやレアメタルほか新たな資源、それらが本作のスパイスにあたるものといえるでしょう。

 

面白かったのはベネゲセリットのテレパシーで心に語りかけるシーンです。かつて地球でもそのような能力を使えた人は多くいたのでしょうか。現代人は物質世界に依存し霊性が堕ちているとかいわれますが。

サンドウォームの液体を飲み、過去に遡り血統を見たと言うポール…飲めばアカシックレコードが見れるだなんて便利だとおもいました。

 

宗教色が強く、青い瞳の砂漠の民フレメンはムスリムイスラム教徒)のヒジャブのような、ヒンディ教のビンディ(額を赤く塗る儀式)にみえるシーンも登場します。クリスチャンの聖人をおもわせる絵画もみられました。予言されていたメシア(救世主)が主人公ポールアトレイデスでありましたが、彼がカリスマ性を見出しどのように上り詰めていくのか興味深かったです。強弁はヒトラーの如く。

 

 

フレメンの民族文化を観ていると旅をしている気分になりました。砂漠で生活する為、体液を循環させて水分を保持するスーツの詳細説明は目を見張るものがあります。そしてアフリカ系は召使い役や野蛮な印象を持ち、アジア系は従順や狡猾?に描かれているので(あくまでもオンライン上で読んだことのある話ですが)巷でいうナントカ至上主義を連想させます。

 

パートナーであるチャニの前で皇帝の娘を妻にすると公言するところが歴史上にある歴代王室の骨肉の争いをイメージできます。

 

 

話題はそれますが、映画を見終わった後、以前流す程度に読んだアナスタシアを思い出しました。本書はロシアにあるタイガの森で著者ウラジミールが自然的な生活をしている不思議な女性アナスタシアと出会い、交流した物語です。フィクションなのかノンフィクションなのか定かではありませんが、内容は世界システムを網羅しているようなものでした。宗教や経済、国があると社会の調和が乱れ複雑になってゆくこと、お金はネガティブなツールであるようなことが描かれていました。

 

 

設定はどこかの惑星のストーリーでありますが、本質において地球上の出来事にかわらず歴史は繰り返されています。しかしながら縄文時代は平和な時代が長く続いたなんて話をされているyoutuberさんもおられます。

 

世界が二極化しているならば、争いの場から退き調和を選択するのが健全な精神でしょう。

ワーナーブラザースの映画は未来を暗示する、いや目標というべきか、そんな作品が多くみられるような氣がしますが、本作はどうなのでしょうか。盲点は数多くあるでしょう。

上映中は感情があまり入らない気分となりました。あえて映画の詳細やビハインドシーンに触れず観てみました。

 

本日もお読み頂き有難う御座いました。